- 2021/09/08 掲載
日経平均は8日続伸、終値で3万円回復 循環物色の底上げ続く
個別では、ソフトバンクグループとレーザーテックに人気が集中。短期回転狙いの資金が流入し、引き続き商いは膨らんだ。
7日の米国株式市場はS&P総合500種が下落した一方、ナスダック総合は過去最高値を更新して取引を終えた。経済回復ペースの鈍化を巡る懸念と米連邦準備理事会(FRB)による緩和的な政策維持への期待とが交錯している。
米株の動向を受けて日経平均は朝方は反落して始まったものの、引き続き物色意欲は強く、売り一巡後は上値を追う展開となった。ただ、これまでの上昇が急ピッチだったために高値警戒感も生じており、中盤から伸び悩む展開。後半は売り買いが交錯し、強もちあいに終始した。
市場では「個別銘柄、セクター間での循環物色がスムーズに行われている。こうした状況が続く間は、下値が堅い状況が続きそうだ」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との声も聞かれる。
TOPIXは0.79%高。東証1部の売買代金は3兆6724億3300万円と今年5番目の大商いとなった。東証33業種では、情報・通信業、パルプ・紙、金属製品などが上昇し、値下がりはその他製品など5業種にとどまっている。
個別では、ソフトバンクグループが続伸したほか、レーザーテック、東京エレクトロンがいずれも上場来高値を更新した。半面、任天堂が反落し、トヨタ自動車もさえなかった。
東証1部の騰落数は、値上がり1599銘柄に対し、値下がりが474銘柄、変わらずが116銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 30181.21 +265.07 29819.55 29787.13
─30241.87
TOPIX 2079.61 +16.23 2058.69 2057.58
─2079.61
東証出来高(万株) 132022 東証売買代金(億円) 36724.33
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