- 2021/09/08 掲載
みずほ銀、ATM100台停止=今年7回目障害、現金取り込みも
みずほ銀行で8日午前、最大約100台の現金自動預払機(ATM)とインターネットバンキング「みずほダイレクト」が一時、利用できない状態になった。ハード機器の故障が原因。システムの一部再起動により約1時間後に復旧したが、ATM27台で現金の取り込みが発生した。
今年に入り、みずほ銀で利用者に影響が及ぶシステム障害が明らかになるのは7回目。8月に発生した障害が原因解明に至っていない中で新たな事案が明らかになった形で、銀行システムの安定性への信頼がさらに低下しかねない異例の事態だ。
みずほ銀によると、8日午前9時20分ごろから、一部のATMなどが一時利用できなくなった。ATM内に取り込んだ現金はすでに返金手続きなどが完了したという。キャッシュカードや通帳については、2月末の障害を受けて仕様を変更していたため、ATMへの取り込みは起きていない。
詳細な原因は調査中。みずほ銀は今年に入って起きた複数のハード機器の不具合とは「別の部品の故障」と説明している。
みずほ銀では、2月末から約2週間で4件のシステム障害が発生。再発防止に取り組んでいた8月にも、ハード機器の故障により全国の店舗窓口で振り込みや入出金ができなくなるなど、2回の障害が起きた。金融庁は銀行法に基づき報告書の提出を命令したが、みずほ銀は期限の8月末までに原因解明ができず、現在も調査を続けている。
金融庁はシステムや組織運営の課題などに関して検査を進めており、行政処分を出す方向で検討している。今回の障害についてもこれまでの障害との関連性などを調べる構え。
【時事通信社】
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