- 2021/09/08 掲載
ECBの金融政策正常化、早まる可能性=オーストリア中銀総裁
[フランクフルト 8日 ロイター] - オーストリア中銀のホルツマン総裁は、インフレ圧力が持続する可能性があるため欧州中央銀行(ECB)の金融引き締めは大方の予想より早まる可能性があると指摘した。Eurofi誌に寄稿した。
同総裁は「金融市場の専門家の予想より早く金融政策を正常化できる可能性がある」と指摘。
「物価に上昇圧力がかかると考えている」とし、世界的な供給障害の継続、一部セクターでの労働力不足、支出の大幅増加をもたらす需要の高まりと貯蓄増、気候変動対策の効果的な実施による費用効果、インフレ期待につながるインフレ指標の上昇を理由として挙げた。
「これは緩和措置の拙速な解除ではなく、緩和策の必要な期間が市場の予想よりも短くなることを意味する」と説明した。
超緩和的な金融政策は金融不均衡や有害な分配効果、非効率な資本配分をもたらす恐れがあるとした。
ECBは9日に理事会を開催する。景気刺激策を縮小する一方で、今後数年にわたって刺激策を続けると表明するとみられる。
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