- 2021/09/10 掲載
中国の新規人民元建て融資、8月は1.22兆元 予想下回る
[北京 10日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が10日発表した8月の新規人民元建て融資は1兆2200億元(1895億1000万ドル)と前月から増加したが、市場予想には届かなかった。
ロイターがまとめたアナリスト予想は1兆3000億元。7月は1兆0800億元、前年同月は1兆2800億元だった。
マネーサプライM2の前年比伸び率は8.2%と市場予想の8.4%を下回った。前月は8.3%だった。
8月末時点の元建て融資残高は前年比12.1%増加した。前月は12.3%増、だった。市場予想は12.3%増。
複数の関係筋によると、中国の一部の大手銀行は8月末にかけて融資を拡大し、承認済みの不動産融資の実行を急いだ。人民銀行から8月の融資の割り当てを増やすよう通告があったという。
ただ、今週発表の8月の貿易統計が予想以上に強い内容となったことや、人民銀行高官の最近のコメントを受けて、市場では、積極的な金融緩和が近いとの観測が後退している。
8月末時点の社会融資総量残高は前年比10.3%増と、2018年12月以来の低い伸び。7月は10.7%増だった。
8月の社会融資総量は2兆9600億元。7月は1兆0600億元、ロイターがまとめた市場予想は2兆7500億元だった。
社会融資総量には、通常の銀行融資以外の新規株式公開、信託会社の融資、債券発行などが含まれる。
関連コンテンツ
PR
PR
PR