• 2021/09/11 掲載

米卸売物価、8月は前年比で11年ぶり伸び率 高インフレ継続示唆

ロイター

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[ワシントン 10日 ロイター] - 米労働省が10日発表した8月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年同月比8.3%上昇した。比較可能な2010年11月以降で最大の伸びを記録し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が引き続きサプライチェーン(供給網)を圧迫する中、高インフレが当面続く公算が大きいことを示唆した。

市場予想は8.2%上昇。7月は7.8%上昇していた。

前月比では0.7%上昇し、伸びは市場予想の0.6%を上回った。7月までの2カ月間はそれぞれ1.0%上昇していた。

同時に、インフレがピークに近づきつつある兆候も示された。変動が大きい食品・エネルギー・貿易サービスを除いたコア指数は前月比0.3%上昇と、昨年11月以来の小幅な伸びにとどまった。7月は0.9%上昇していた。

同コア指数は前年同月比では6.3%上昇と、14年8月以来の大幅な伸びとなった。

また、食品・エネルギーを除いた指数は前月比0.6%上昇。7月は1.0%上がっていた。8月は前年同月比で6.7%上昇した。

ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのチーフ米国エコノミスト、ルベラ・ファローキ氏は「インフレが引き続き、旺盛な需要や供給の制約といったパンデミックの影響を受けている」と指摘。「需要の影響は今後数カ月で薄まる公算が大きいが、新型コロナに伴う混乱が継続すれば、サプライチェーンを発端とする一段のリスクが予想される」と述べた。

8月の内訳は、モノが前月から1.0%上昇。サービスは0.7%上がった。

オックスフォード・エコノミクス(ニューヨーク)の米国担当リードエコノミストのナンシー・バンデン・ホーテン氏は「パンデミックの影響で供給が制約されているため、年末にかけて価格上昇圧力がかかる。ただ、国内需要が軟化しているため、卸売物価は今年秋から2022年にかけて徐々に緩和するだろう」との見通しを示した。

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