- 2021/09/18 掲載
買収防衛策「経営陣の保身」=新生銀と全面対決辞さず―SBI
新生銀行の買収を目指すSBIホールディングスは17日、防衛策の導入を決めた同行に対し、法的措置を検討すると発表した。投資家らに向けて公表した文書では防衛策に関し、「経営陣の保身」などと猛反発。全面対決も辞さない構えで、敵対的TOBに発展する可能性が高まっている。
買収防衛策についてSBIは、TOBに応じる新生銀株主の「売却機会を奪いかねない」と批判し、差し止めを求める仮処分の申し立てを示唆した。新生銀が求めるTOBの期限延長に関しては、「単なる時間稼ぎとしか考えられない」と切り捨て、引き続き新生銀経営陣の刷新を求める考えも表明した。
新生銀は友好的な出資者「ホワイトナイト(白馬の騎士)」探しを急いでおり、もし見つかれば買収計画の見直しを迫られる。この点について、SBIは文書で「撤回を含むさまざまな対応を検討せざるを得ない」と認めつつも、今後の全面対決に向け、買収が株主らの「利益に資する」と繰り返し賛同を呼び掛けた。
【時事通信社】
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