- 2021/10/06 掲載
午後3時のドルは111円後半、米長期金利が4カ月ぶり高水準に上昇
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 111.69/71 1.1575/79 129.43/43
午前9時現在 111.47/49 1.1594/98 129.25/29
NY午後5時 111.45/48 1.1596/00 129.25/29
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べドル高/円安の111円後半。午後の取引で、 米10年国債利回りが1.5730%と、今年6月以来の高水準に達したことで、ドル買いが勢いづいた。
午前中はニュージーランド(NZ)ドルの動きに関心が寄せられた。ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は市場の予想通り、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ、0.50%にした。
政策金利の発表直後、NZドルは対円、対米ドルで急ピッチで上昇したが、その後は下落に転じた。市場からは、材料出尽くし感からNZドル売りが広がったのではないか、との指摘が出ていた。
「(NZドルは)いってこい以上に下げ幅をひろげたが、これからずるずると下げ続けることはないだろう」(アナリスト)と言う。
NZドルは現在0.6902ドル付近。
きょうは日経平均がプラス圏でスタートしたものの、一時300円超安となり軟調。ドル売り/円買いはそこまで進行しなかったが、リスクオフ姿勢が強まればクロス円で円高傾向が強まる可能性もある、との指摘があった。
市場では、目先のドル/円について底堅く推移するとの見方が多い。「エネルギー資源価格の高騰が著しく、インフレ懸念がくすぶる中で、米金利上昇の連想につながりやすい」(国内信託銀行)といい、ドル高基調を見込む声が聞かれた。
また、米国の債務上限問題や、米国不動産大手の債務問題の懸念が根強い中、「リスク回避で円買いと言うよりも、流動性確保のドル買いになりやすいのではないか」(アナリスト)という。
一方で、楽天証券・FXディーリング部の荒地潤氏は、ドルの112円台定着は難しいとしつつも、「日経平均が反発すればリスクオン姿勢が強まり、ドルは111円後半で推移する可能性もある」と予想する。ドル/円相場は引き続き、株式市場と米長期金利の動向をにらみながらの展開になるという。
ユーロは節目の1.16ドルを下回る水準で推移しているが、「どんどん売られるというよりは、ある程度押し目買いが流入するとみている」(荒地氏)との見方が示された。
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