- 2021/10/08 掲載
みずほ、多重トラブルへ対応強化=システム障害、金融庁へ報告書
みずほ銀行が、8~9月に起きたシステム障害の原因や復旧対応について、8日にも金融庁に報告することが7日、分かった。記者会見を開くことも検討している。報告書には、機器の故障に加えてバックアップ機能が正常に作動しなかった事態を踏まえ、多重トラブルを想定した対応の強化を盛り込む。
みずほでは、今年に入り8回のシステム障害が明らかになっている。8月19~20日に起きた5回目の障害では、基幹システムと営業店の端末をつなぐ機器が故障。バックアップへの切り替えの失敗も重なり、全国の店舗窓口で振り込みなどができない状態となった。こうしたトラブルへの備えが不十分だったと判断しているもようだ。
みずほによる調査の結果、更新期限の前に劣化していた部品があったことも判明したため、システムの供給元などと連携して適切に交換できるようにする。また5回目の障害では、顧客への周知が営業開始30分前だったことから、顧客対応の在り方を改めて点検し、経営陣への伝達手法の強化を盛り込む。
みずほはシステム障害の多発を受け、9月下旬に金融庁から業務改善命令を受けたが、同月末にも個人や法人向けの外国為替送金の一部で遅延が発生する8回目の障害が起きた。
【時事通信社】
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