- 2021/10/08 掲載
米国株式市場=続伸、与野党が債務上限で合意 ハイテク大手が高い
[7日 ロイター] - 米国株式市場は大幅続伸。ハイテク大手が主導し、幅広い銘柄が上昇した。米上院で与野党が債務上限の一時拡大で合意し、債務不履行が回避される見通しとなったことを受け、安心感が広がった。
アップルは0.9%、アマゾン・ドット・コムは1.2%、それぞれ値上がりし、S&P総合500種とナスダック総合を押し上げた。テスラとグーグル親会社アルファベットも1%超上昇した。
米上院民主党トップのシューマー院内総務は7日、与野党の上院指導部が連邦債務上限を12月上旬まで一時的に拡大する方針で合意したと発表した。これによって、政府資金が18日に枯渇し、米国が債務不履行に陥る可能性は回避された。
ボケー・キャピタル・パートナーズのキム・フォレスト最高投資責任者(CIO)は「きょうは議会が債務に関する合理的行動に向けてやや前進したことが市場を支援した」と語った。
この日発表された新規失業保険週間申請件数は前週比3万8000件減の32万6000件となり、減少幅が6月下旬以降で最大を記録。新型コロナウイルス感染拡大ペースが鈍化つつある中、労働市場の回復が勢いを増していることが示された。
8日には市場が注目する米雇用統計が発表される。
アルガーの市場戦略ディレクター、ブラッド・ニューマン氏は「きょうのデータは雇用が今後数カ月に大きく改善するという見方を支持する内容で、経済にとってポジティブだ」と指摘。
「債務上限問題を巡る懸念が後退する中、雇用の伸び加速への期待が高まったことが市場の上昇につながった」と話した。
S&Pの主要11セクターでは素材が1.35%高、一般消費財が1.50%高と上げを主導した。
中国の電子商取引大手、アリババ・グループとインターネットサービス大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)の米上場株はともに約8%値上がりした。米中通商関係や中国恒大集団の債務危機を巡る懸念が、緩和しているとみられることが背景。
投資家は来週から本格化する第3・四半期決算シーズンに注目している。リフィニティブによると、S&P500採用企業の1株利益は29%増が見込まれている。
第3・四半期の売上高と利益が予想を上回ったジーンズ・メーカー、リーバイ・ストラウス(リーバイス)は8.5%上昇した。
米取引所の合算出来高は101億株。直近20営業日の平均は110億株。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.50対1の比率で上回った。ナスダックでは2.49対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34754.94 +337.95 +0.98 34509.72 34975.19 34509.72
前営業日終値 34416.99
ナスダック総合 14654.02 +152.11 +1.05 14631.80 14755.72 14615.14
前営業日終値 14501.91
S&P総合500種 4399.76 +36.21 +0.83 4383.73 4429.97 4383.73
前営業日終値 4363.55
ダウ輸送株20種 14509.79 -37.70 -0.26
ダウ公共株15種 891.02 -5.23 -0.58
フィラデルフィア半導体 3274.48 +35.69 +1.10
VIX指数 19.54 -1.46 -6.95
S&P一般消費財 1458.03 +21.56 +1.50
S&P素材 512.47 +6.81 +1.35
S&P工業 853.55 +6.50 +0.77
S&P主要消費財 727.54 +3.05 +0.42
S&P金融 645.80 +3.76 +0.59
S&P不動産 282.00 +0.43 +0.15
S&Pエネルギー 416.45 +2.85 +0.69
S&Pヘルスケア 1487.16 +18.09 +1.23
S&P通信サービス 273.41 +0.86 +0.32
S&P情報技術 2678.88 +24.28 +0.91
S&P公益事業 331.58 -1.78 -0.53
NYSE出来高 9.25億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 28075 + 255 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 28050 + 230 大阪比
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