- 2021/10/11 掲載
2年10カ月ぶり円安、株は続伸=金融課税強化先送りで
11日の東京株式市場は、岸田文雄首相が金融所得課税強化を先送りする意向を明らかにしたことを好感し、日経平均株価は一時、前週末終値からの上昇幅が500円を超えた。外国為替市場では円が一時1ドル=112円80銭台と2018年12月以来約2年10カ月ぶりの水準に下落。自動車などの輸出株に追い風となった。
日経平均の終値は前週末比449円26銭高の2万8498円20銭と3営業日続伸。午後5時現在の円相場は112円79銭と84銭の円安・ドル高。
岸田首相は10日のテレビ番組で、金融所得課税の強化について「当面は触ることは考えていない」と述べた。市場関係者は、首相の発言を受けて株価指数先物に海外投資家の買い戻しが入ったとの見方を示した。先週の株価急落は「岸田ショック」と呼ばれたこともあり、「国内投資家の間でも思惑買いが広がった」(銀行系証券)との声も聞かれた。
外国為替市場では日経平均やアジア株の底堅さを受け、安全資産とされる円が売られた。
【時事通信社】
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