- 2021/10/22 掲載
午前の日経平均は反発、恒大利払い報道など好感し買い戻し
21日の米国株式市場はS&P総合500種が7営業日続伸、過去最高値を付けた。テスラやマイクロソフトなどが買われナスダック総合も上昇。ただ、失望を誘う四半期決算を発表したIBMが売られ、ダウ工業株30種平均は圧迫された。
日本株は前日の軟弱な地合いを引き継ぐ形で売り優勢で始まったものの、急な下げに対する警戒が生じる一方、中国恒大集団が利払いを履行したとの一部報道が好感され、買い戻しが活発化した。
物色面では、直近の下げ相場を先導していた半導体関連株がしっかり。原油価格の上昇一服でインフレ圧力への懸念が和らいだほか、引き続き円安も注目され、主力銘柄の中に切り返す銘柄が目立った。
市場では「不透明要因が一つ一つ払われていけば、再び年末高のシナリオが描けるようになる。当面はこれから本格化する企業決算の発表を注視したい」(岡三オンライン証券・チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声も聞かれる。
TOPIXは0.32%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1673億8500万円と週末事情もあって細っている。東証33業種では、精密機器、機械、ガラス・土石製品などが値上がりし、証券業、非鉄金属、鉱業などが下落した。
個別では、東京エレクトロンが大幅上昇。ソニーグループなど主力銘柄に堅調な銘柄が多く、ソフトバンクグループも堅調に推移した。半面、日本郵政がさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが1120銘柄、値下がりが905銘柄、変わらずが150銘柄だった。
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