Ｇ２０政策は回復を下支え、供給網混乱はリスク＝ＩＭＦ専務理事

［ワシントン　２７日　ロイター］ - 国際通貨基金（ＩＭＦ）のゲオルギエワ専務理事は２７日、２０カ国・地域（Ｇ２０）による異例の政策措置に加え、新型コロナウイルスワクチン接種の進展で世界的な景気回復は下支えされているものの、新型コロナの変異株の出現のほか、供給網の混乱などが下方リスクとして台頭しているとの認識を示した。

ゲオルギエワ専務理事は２９日に予定されるＧ２０財務相・保健相会合を前にブログを公表。Ｇ２０はそれぞれの金融・財政政策を注意深く調整することで、２０２２年を通して見通しの底上げが可能になると指摘した。

また、職業訓練プログラムの促進や新規参入企業に対する規制面での障壁の軽減などの成長促進に向けた改革が実施されれば、Ｇ２０全体の実質国内総生産（ＧＤＰ）は２６年までに約４兆９０００億ドル押し上げられるとの見方を示した。