- 2021/11/02 掲載
日鉄、合併後最高益へ=鋼材値上げで―22年3月期
日本製鉄は2日、2022年3月期の連結純利益見通しを、従来の3700億円から5200億円に引き上げると発表した。鋼材価格の引き上げにより利ざやが大幅に改善したほか、鉄鉱石などの価格上昇で在庫評価益が拡大。新日本製鉄と住友金属工業が合併した12年以降で、最高益を更新する見込みとなった。
日鉄は今夏、トヨタ自動車など大口顧客との価格交渉で、大幅な値上げで合意した。今年度下半期の鋼材価格は上半期より2割程度上昇する見通しで、オンラインで会見した森高弘副社長は「商品価値に見合った価格に向けて前進した。かなりいい水準まで来ている」との認識を示した。
21年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比41.1%増の3兆1639億円、純損益は2987億円の黒字(前年同期は1911億円の赤字)。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ需要の回復に加え、収益構造の改善を進めた結果、急回復した。
【時事通信社】 〔写真説明〕日本製鉄のロゴマーク
PR
PR
PR