独製造業ＰＭＩ、10月は57.8に低下　供給問題で見通し悪化

［ベルリン　２日　ロイター］ - ＩＨＳマークイットが２日発表した１０月のドイツ製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は５７．８で、前月（５８．４）から低下し、速報値（５８．２）からも下方修正された。供給制約の問題が３カ月連続で成長を阻害した。

半導体や原材料の不足が製造業の見通しを不透明にしている。

ＩＨＳマークイットのエコノミクス・アソシエート・ディレクター、フィル・スミス氏は「調査によると、自動車生産の減少が製造業の他の分野に波及している。自動車業界は部品や資材の発注を削減している」と説明。供給の問題は１０月にさらに悪化しており、コスト上昇は、夏場の記録的なペースに接近していると指摘した。

スミス氏によると、事業の見通しに関する指数は２０年８月以降で最低。製造業の間では、供給制約などの問題が比較的早期に解消するという確信が揺らいでいるという。