仏製造業ＰＭＩ、10月改定値は53.6へ低下　供給問題続く

［パリ　２日　ロイター］ - ＩＨＳマークイットが２日発表した１０月のフランス製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は５３．６と前月の５５．０から低下した。供給網の問題が足かせとなった。

速報値の５３．５からは小幅な上方改定となった。ＰＭＩは５０が拡大と縮小の分かれ目となる。

生産が１月以降で初めて落ち込んだ。新型コロナウイルス対策の規制で港湾運営に影響が出たことなどから主要な商品の供給に問題が生じた。

ＩＨＳマークイットのシニアエコノミスト、ジョー・ヘイズ氏は供給網の問題が引き続き製造業を圧迫する可能性があるとの見方を示した。「企業が製造に必要な部品などを確保できないため受注が減少している」と指摘した。「この状況がすぐに改善されるとは思えない。生産ラインを維持するためには慎重な在庫管理が重要になる」と述べた。