- 2021/11/09 掲載
ドイツ輸出、9月は前月比-0.7% 2カ月連続減
輸入も停滞しており、サプライチェーンの混乱でドイツ経済の回復が厳しい局面を迎えていることが改めて浮き彫りとなった。
9月の輸出は、季節調整済みで前月比0.7%減の1123億ユーロ(1297億5000万ドル)。市場予想は横ばいだった。
9月の輸入は0.1%増の992億ユーロ。市場予想の0.6%増を下回った。
新型コロナウイルスが流行する前の2020年2月との比較では、輸出は季節調整済みで0.3%減、輸入は7.8%増。
バンクハウス・ランペのエコノミスト、アレキサンダー・クルーガー氏は「供給障害が生産の重しになっており、これが輸出を抑制している」とし、こうした傾向が年内続く公算が大きいとの見方を示した。
9月の貿易黒字は132億ユーロ。新型コロナ流行前は、毎月200億ユーロを超えていた。
前年比ベースの内訳は、対英輸出が10%減の57億ユーロ。英国からの輸入が20%減の23億ユーロ。
対中輸出は0.2%減の85億ユーロ。対米輸出は16.2%増の108億ユーロ。
クルーガー氏は「中国からの需要低迷も懸念要因だ。サプライチェーンがより円滑に機能しなければ、成長は加速しないだろう。だが、それには時間がかかる」と述べた。
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