- 2021/11/11 掲載
企業物価8.0%上昇、40年9カ月ぶり伸び=原油高影響、輸入物価も高騰―10月
日銀が11日発表した10月の国内企業物価指数(速報値、2015年平均=100)は、前年同月比8.0%上昇の107.8と、8カ月連続で上昇した。1981年1月以来40年9カ月ぶりの高い伸び率で、原油高の影響に加え、原材料価格が国際的に上昇したことが要因。円安の影響も加わり、輸入品の取引価格の動向を示す輸入物価指数は円換算ベースで38.0%上昇と、比較できる81年1月以降で最高の伸びとなった。
企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格を示す。10月の指数値は86年2月の107.8と並ぶ35年8カ月ぶりの高水準。企業が取引価格の上昇を消費者向け製品の価格に十分に転嫁するのは容易でなく、収益の圧迫要因となりそうだ。
【時事通信社】 〔写真説明〕日本銀行本店=東京都中央区
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