- 2021/11/11 掲載
パウエル・ブレイナード両氏で検討継続、FRB議長人事で米大統領
バイデン氏は先週、両候補と面会しており、数週間内に決定を下すとみられる。
ホワイトハウスは人事を巡り与党・民主党の穏健派と進歩派の両方からの圧力を認識しているという。当局者は「両候補について両方向で圧力がある」と語った。
パウエル議長(68)は来年2月に4年の任期が切れる。民主党の穏健派や共和党議員らが支持しているほか、金融危機を回避し、新型コロナウイルス危機からの急速かつ力強い景気回復を果たすのに重要な役割を担った実績がある。
ただ、供給制約でインフレ率が31年ぶりの高水準に跳ね上がり、失業者が高止まりしている現状や、連銀総裁2人の辞任とFRBの倫理規定の見直しにつながった政策担当者による金融取引の問題について批判も受けている。
民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員はパウエル氏の再選に反対しており、進歩派はブレイナード氏(59)を推している。
ブレイナード氏は金融政策ではパウエル氏よりもハト派で、金融規制については強化派と考えられている。共和党議員からどれだけ支持を取り付けられるかは不明。
賭けサイト「プレディクトイット」が示すパウエル氏続投の確率は約68%と、ブレイナード氏の31%に対し大きなリードを維持している。
バイデン大統領はブレイナード氏を議長に選ばない場合でも、12月末の退任を発表しているクオールズ理事が10月まで務めていた金融規制担当副議長のポストに任命する可能性はある。そうなれば、進歩派が優先課題に据える金融規制強化や気候変動対策で積極的な役割を果たす可能性がある。
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