• 2021/12/14 掲載

仏高裁、UBSの罰金18億ユーロに減額 富裕層の脱税ほう助で

ロイター

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[パリ 13日 ロイター] - パリ高裁は13日、フランスの富裕顧客の脱税を手助けしたとされるスイスの金融大手UBSが支払うべき罰金を18億ユーロ(20億ドル)に減額した。ただ、UBSが違法な銀行業務やマネーロンダリング(資金洗浄)を行っていたことについては、いずれも有罪との一審判決を支持した。

この罰金額は2019年の一審判決が科した総額45億ユーロの半分未満で、13日の高裁判決を受けてUBSの株価が2%超上昇する場面があった。

しかし、UBSはイメージが悪化することを懸念し、高裁で特に資金洗浄の申し立てが取り下げられることを望んでいた。UBSは最高裁判所に上告するかどうかを早急に決定するとしている。

UBSの弁護人、エルブ・テミム氏は判決後に「第一審判決と比べると金銭的損失は27億ユーロ少ないが、刑事上の有罪判決であるため、迅速に判断を下す予定だ」と説明した。

欧州での税関連などの犯罪に対する罰金は、歴史的に米国より低く設定されてきた。しかしUBSの事例は例外で、他の銀行からも注目を集めてきた。

高裁は、19年の一審判決内容を確認した上で、UBSがフランスのスポーツイベントやパーティーで違法に顧客を勧誘したこと、また課税逃れで得られた収益金を洗浄したことについて有罪とした。

UBSは、この案件の関連で既に4億5000万ユーロの引当金を計上している。

米シティグループのアナリストらは、UBSが上告しない場合は2021年第4・四半期にさらに15億ドルの費用を計上する可能性が高いと述べた。

これにより、同行に42億ドル程度の資本剰余金が残ることになり、「2月1日の通期決算と経営戦略のアップデートで、より大きな自社株買いを発表する有利な立場」になるとされる。

UBSの弁護人らは控訴審で、内部告発者があったにも関わらず、捜査当局はUBSの営業コンサルタントがカクテルパーティーなどの顧客向けイベントでフランスの顧客を勧誘しようと組織的に試みたという明確な証拠を全く見つけられなかったと主張していた。

UBSは、当初の罰金額は不相応とも主張していた。

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