- 2021/12/14 掲載
米国株式市場=反落、オミクロン株やFOMC巡る警戒感で
英国のジョンソン首相は13日、オミクロン株への感染によって英国で少なくとも1人の死亡が確認されたと明らかにした。オミクロン株は現在、ロンドン市内の感染の40%を占めているとして、警戒を呼び掛けている。
ノルウェージャン・クルーズ・ライン・ホールディングス、カーニバル、ロイヤル・カリビアンはいずれも4%超、S&P1500航空指数は3%超、それぞれ下落した。
グローバルト・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、トム・マーティン氏は、輸送や飲食など、状況が悪化して新たな規制が導入された場合に打撃を受ける銘柄が売られたと指摘。「これらの銘柄はここ数カ月間、経済活動の正常化を見込んで買われていた」と述べた。
S&P500の主要11セクターは大半が下落し、主要消費財や公益事業、不動産などディフェンシブセクターのみプラス圏で引けた。
14─15日のFOMCでは、米連邦準備理事会(FRB)がテーパリング(量的緩和の縮小)の加速を示し、タカ派的なトーンを強めるとみられている。
ジェイコブ・インターネット・ファンドのチーフポートフォリオマネジャー、ライアン・ジェイコブ氏は「誰もが今週のFOMCで債券買い入れや金利についてどのようなガイダンスが示されるか注目している。テーパリングの加速が見込まれており、やや警戒感が高まっている」と述べた。
個別銘柄ではファイザーが4.6%高。米バイオ医薬品アリーナ・ファーマシューティカルズを現金67億ドルで買収すると発表した。アリーナは80%急騰した。
アップルは、JPモルガンが目標株価を引き上げたものの、2.1安で引けた。
米取引所の合算出来高は104億株。直近20営業日の平均は114億株。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.30対1の比率で上回った。ナスダックでも2.53対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35650.95 -320.04 -0.89 35958.93 35958.93 35609.53
前営業日終値 35970.99
ナスダック総合 15413.28 -217.32 -1.39 15621.27 15637.06 15408.25
前営業日終値 15630.60
S&P総合500種 4668.97 -43.05 -0.91 4710.30 4710.30 4667.60
前営業日終値 4712.02
ダウ輸送株20種 16210.82 -193.85 -1.18
ダウ公共株15種 947.26 +11.59 +1.24
フィラデルフィア半導体 3814.43 -100.24 -2.56
VIX指数 20.31 +1.62 +8.67
S&P一般消費財 1575.00 -39.44 -2.44
S&P素材 549.16 -3.73 -0.67
S&P工業 879.25 -9.25 -1.04
S&P主要消費財 780.52 +9.28 +1.20
S&P金融 640.40 -7.44 -1.15
S&P不動産 310.76 +4.04 +1.32
S&Pエネルギー 418.67 -11.94 -2.77
S&Pヘルスケア 1579.84 +14.47 +0.92
S&P通信サービス 264.32 -1.94 -0.73
S&P情報技術 3019.14 -49.75 -1.62
S&P公益事業 353.54 +4.24 +1.21
NYSE出来高 10.73億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 28510 - 140 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 28425 - 225 大阪比
関連コンテンツ
PR
PR
PR