- 2021/12/15 掲載
英中銀は利上げ巡る「不作為バイアス」回避を、IMFが警告
英経済に関する年次報告書で、英中銀は利上げに関し難解なトレードオフに直面しているが、過度に長期にわたって遅らせるべきではないと指摘。「二次的な影響を抑えるためのコストを考慮すると不作為バイアスを避けることが重要だ。政策変更が頻繁に行われる可能性に備え、市場との入念なコミュニケーションを図る必要がある」とした。
IMFのゲオルギエワ専務理事は、英中銀は11月に利上げを実施すべきだったのかとの質問に対し、英中銀は「健全な判断で取り組んできた」と語り、重要な金融政策委員会が今週開かれるとした。
IMFは、英国はパンデミック(世界的大流行)から予想以上に力強く回復したが、新型コロナウイルスのオミクロン変異株が今後3カ月で「緩やかな景気減速」を引き起こす可能性が高いとした。
また、英中銀は政策金利に再び主眼を置くために8950億ポンド(1兆1800億ドル)の資産買い入れ額をどの程度縮小させるつもりなのかを「可能な限り早い時期に」明らかにすべきとした。
英経済の成長率については今年6.8%、来年5.0%との見通しを維持した。
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