- 2022/01/06 掲載
独11月鉱工業受注、前月比+3.7% 外需好調で予想上回る
10月は5.8%の低下(改定値)だった。
ロイターがまとめたアナリスト予想は2.1%上昇だった。
資本財と中間財に対する外需が大幅増となった。ユーロ圏の他の国からの受注は13.1%、域外からの受注は5%それぞれ増加した。
経済省は「これは経済見通しに弾みとなるが、経済活動は依然、物流のボトルネックに圧迫されている」と指摘した。
11月は航空機などの大型受注の影響は小さかった。経済省によると、大型受注の影響を除いたベースでは3.8%上昇した。
Hauck Aufhaeuser Lampeのアナリスト、アレクサンダー・クルーガー氏は「外需の回復は特に心強い。物流のボトルネックは緩和されつつあるようだ」と述べた。
しかしサプライチェーンの問題は続く可能性が高く、物流が再びスムーズに機能するようになるまでに数カ月かかるとの見方を示した。
各経済研究所は、ドイツ経済が2021年第4・四半期に縮小し、22年第1・四半期に停滞すると予想。新型コロナウイルス流行からの回復が遅れると見ている。
ただ環境に優しくデジタル化された経済への一段のシフトを考慮すると、中期的には産業機械など製造業の見通しは明るいと見られている。
VPバンクのエコノミスト、トーマス・ギッツェル氏は「環境に配慮した産業の再構築とデジタル化の波は、ドイツの製造業にとって朗報だ」と指摘。再生可能エネルギーの拡大やグリーン水素による二酸化炭素排出削減に向けて、政府が公共支出を増やし、民間投資を支援する計画は、エンジニアリング企業に追い風となるだろう、と指摘。
「短期的な後退があるとしても、今後数年間の受注は十分に確保されるだろう」と述べた。
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