• 2022/01/11 掲載

東芝分割に懸念=前副社長「非効率」

時事通信社

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東芝の前副社長、豊原正恭氏はインタビューに応じ、同社を3分割する計画に懸念を示した。豊原氏は「分散化による非効率が必ず出てくる」と指摘した上で、株式上場を廃止する非公開化で経営改革を進めることも「一つの手」と語った。

東芝は昨年11月、本社とグループ企業が手掛ける事業を3社に分割・再編する方針を発表。各事業での意思決定を迅速化し、企業価値を高めるのが狙いだ。綱川智社長は「解体ではなく未来に向けた進化だ。この方策が最善の道と信じている」との考えを示した。

これに対し豊原氏は、通信ネットワークの安全性を高める量子暗号技術をはじめ将来の事業の芽を育ててきた研究開発部門が行き場をなくすことに強い懸念を表明。半導体材料など「他部門との連携で育ってきた事業が数多くある」とし、分割されれば相乗効果が損なわれる恐れがあると指摘した。

東芝分割をめぐっては、大株主でシンガポールの資産運用会社3Dインベストメント・パートナーズが反対を表明している。

また、豊原氏は上場していると株主への対応に追われ、「腰を落ち着けて将来の事業の準備ができない」と強調。非公開化が選択肢の一つとの見方を示した。

豊原氏は、東芝が2020年7月の定時株主総会で「物言う株主」らに圧力をかけたとする問題を受け、21年6月に退任。総会時、豊原氏は経済産業省との調整役を務めていた。同社のガバナンス強化委員会は同11月、法令違反などはなかったとする一方、「市場が求める企業倫理に反する」と結論付けた。豊原氏は「企業人として何を頼って行動を律していけばいいのか」と反論した。

【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに応じる東芝の前副社長、豊原正恭氏=2021年12月14日、東京都中央区

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