- 2022/01/11 掲載
日経平均は3日続落、グロース安が継続 金利上昇を警戒
日経平均は続落でスタートした後も、下げ幅を拡大。一時389円07銭安の2万8089円49銭の安値を付けた。その後も戻りは鈍く、大引けにかけて上値の重い展開が続いた。
ハイテク株が中心に売られ、東京エレクトロンなどの半導体関連が総じて軟調だったほか、TDKなどの電子部品もマイナスの銘柄が目立った。ファーストリテイリングやソフトバンクグループもさえず、指数の重しになった。キーエンスは連日の大幅安だった。
市場では「米国長期金利の上昇を受けて高PER株から低PER株へと資金がシフトする流れが継続した」(三木証券の北澤淳商品部投資情報グループ次長)との声が聞かれた。
金利上昇の業績貢献期待や割安感から銀行株や保険株は物色され、トヨタ自動車やホンダもしっかり。足元では新型コロナウイルスの感染再拡大が警戒されているが、外食や百貨店、旅行関連、空運や鉄道といったリオープン(経済再開)銘柄の一角も堅調だった。「(感染拡大の)収束後をにらんだ思惑買いが入った」(国内証券)とみられている。
TOPIXは0.44%安で取引を終了。東証1部の売買代金は3兆0073億2000万円だった。東証33業種では、電気機器、化学工業、金属製品、精密機器など18業種が値下がりした一方、保険業、銀行業、証券業など15業種は値上がりした。
東証1部の騰落数は、値上がり960銘柄(43%)に対し、値下がりが1157銘柄(52%)、変わらずが68銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28222.48 -256.08 28380.90 28,089.49─28,473.47
TOPIX 1986.82 -8.86 1993.61 1,972.13─1,996.05
東証出来高(万株) 124677 東証売買代金(億円) 30073.20
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