- 2022/01/12 掲載
NY市場サマリー(11日)株式上昇、ドル小幅安
パウエル議長は11日、上院銀行委員会で開かれた議長再任指名に関する公聴会で証言し、利上げやバランスシート縮小に関する時期やペースを巡る決定については「幾分機敏となる必要がある」と述べた上で、金融政策の正常化を巡り、FRBはまだ何ら決定していないとした。同時に、07─09年の景気後退後に行われた前回のバランスシート縮小よりも「より早期かつより速いペース」で進められる公算が大きいと述べた。
ドル指数は0.32%安の95.627。カナダドルは対米ドルで約0.8%上昇した。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.4%高の4万2839.43ドル。前日は9月以降で初めて4万ドルを下回る場面あった。
<債券> 米債利回りが低下した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長による発言を受けた。
パウエル議長は11日、上院銀行委員会で開かれた議長再任指名に関する公聴会で証言し、現在見られる新型コロナウイルス感染者の急増について、経済への影響は「短期的」にとどまる見通しで、FRBが年内に目指す利上げや保有資産縮小の道筋を逸脱させる公算は小さいと述べた。
10年債利回りは3.4ベーシスポイント(bp)低下の1.746%。より積極的な利上げが長期的な成長率とインフレを押し下げるとの見方が背景。前日には1.808%と2020年1月21日以来の高水準を付けていた。
2年債利回りは0.5bp低下の0.899%。一時0.945%と20年2月以来の高水準を付けた。
アナリストによると、米財務省がこの日実施した520億ドルの3年債入札は好調だった。
3年債利回りは入札後に1.4bp低下の1.185%。一時20年2月25日以来の高水準である1.237%を付ける場面があった。
<株式> 上昇して取引を終えた。ナスダック総合の上げが目立った。上院銀行委員会で開かれたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の再任指名に関する公聴会で、大きなサプライズがなかったことから安心感が広がった。
パウエル議長は公聴会で証言し、FRBには高インフレが「定着」しないことを確実にする決意があると表明。金融政策引き締めは堅調な雇用市場を損なわず、むしろ経済成長を維持するために必要という見解を示した。
金利動向に敏感な情報技術セクターは一時、約1%下落していたが切り返した。
<金先物> ドル安や米長期金利の低下を受けて買われ、3営業日続伸した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比19.70ドル(1.10%)高の1オンス=1818.50ドル。
<米原油先物> 需要回復期待などを背景に買い進まれ、大幅反発した。米国産標準油種WTIの2月物は、前日清算値(終値に相当)比2.99ドル(3.82%)高の1バレル=81.22ドルと、中心限月ベースで11月11日以来2カ月ぶりの高値となった。3月物は2.97ドル高の80.67ドル。
ドル/円 NY午後4時 115.29/115.30
始値 115.38
高値 115.67
安値 115.28
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1365/1.1366
始値 1.1337
高値 1.1374
安値 1.1314
米東部時間
30年債(指標銘柄) 16時33分 95*20.00 2.0723%
前営業日終値 94*26.50 2.1090%
10年債(指標銘柄) 16時34分 96*22.00 1.7427%
前営業日終値 96*11.50 1.7800%
5年債(指標銘柄) 16時34分 98*25.25 1.5039%
前営業日終値 98*20.25 1.5370%
2年債(指標銘柄) 16時32分 99*23.38 0.8885%
前営業日終値 99*22.38 0.9040%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 36252.02 +183.15 +0.51
前営業日終値 36068.87
ナスダック総合 15153.45 +210.62 +1.41
前営業日終値 14942.83
S&P総合500種 4713.07 +42.78 +0.92
前営業日終値 4670.29
COMEX金 2月限 1818.5 +19.7
前営業日終値 1798.8
COMEX銀 3月限 2281.2 +35.0
前営業日終値 2246.2
北海ブレント 3月限 83.72 +2.85
前営業日終値 80.87
米WTI先物 2月限 81.22 +2.99
前営業日終値 78.23
CRB商品指数 241.5862 +4.9490
前営業日終値 236.6372
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