- 2022/01/12 掲載
独業界団体、供給網の大混乱を警告 オミクロン株拡大で
ドイツの産業はマイクロチップなど部品の供給不足に直面。感染者急増により、小売業の見通しも不透明感が高まっている。
BGAのプレジデント、Dirk Jandura氏は独新聞グループ・フンケに対し、「崩壊のリスクはないが、少なくとも一時的にサプライチェーンが大きく混乱する恐れがある」と述べた。
世界で多くの卸売業者がサプライチェーンの柔軟性を高めているものの、混乱はそれでも起きる可能性があると指摘。
「パンデミック(世界的大流行)の影響を完全に受けないようにすることはできない」とし、政府に対しエネルギー・電力料金の引き下げなどの支援を求めた。
独ロベルト・コッホ研究所(RKI)によると、同国ではオミクロン株が感染者全体の44%超を占めている。
11日に報告された新規感染者は4万5690人で1週間前から49.5%増加した。
感染拡大により重要なサービスが停止する可能性への懸念から、政府はレストランやバーの利用に関する規制を強化し、隔離期間を短縮した。
ドイツ商工会議所(DIHK)は、新たな隔離政策を歓迎する一方、すでに人手不足が生じている物流部門で感染が広がっていることに懸念を示し、食品小売や医療機器生産部門に影響が及ぶ可能性があると警告した。
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