- 2022/01/14 掲載
米FRB、インフレ制御が「最重要責務」=ブレイナード理事
[ワシントン 13日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は13日、上院銀行委員会で開かれた副議長昇格に関する公聴会で証言を行い、現在の景気拡大の継続に向け、約40年ぶりの高水準にあるインフレ率を制御することがFRBの「最重要の責務」との考えを示した。
ブレイナード氏は「これまでの約50年間の景気回復局面の中で、最も強い成長と失業率の低下が見られている」と指摘。ただ「インフレ率は高すぎる」とし、「FRBの金融政策は、誰もが恩恵を受ける景気回復を維持しながらインフレ率を2%に戻すことに重点を置いている。これがわれわれの最も重要な責務だ」と述べた。
また「私は気候変動に関するストレステストを実施すべきと提案したことはない」と表明。金融システムの潜在的なリスクを理解することがFRBにとって重要であり、「重要なリスク」に対する大手金融機関の管理能力をより懸念しているとしたほか、どの分野に融資するかしないかを銀行に指示することはないと語った。
大手銀行を対象にした自己資本規制である「補完的レバレッジ比率(SLR)」については、「金融システム内の準備金が大幅に増加しているためSLRを調整する方法を模索するのは理にかなう」とした。
ブレイナード氏に先立ち、パウエルFRB議長が11日に同委員会で開かれた議長再任指名に関する公聴会で証言。ブレイナード氏の証言内容はパウエル氏の発言内容に沿ったものだった。
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