- 2022/01/14 掲載
米国株式市場=反落、インフレ巡るFRB当局者発言受け利食い売り
第4・四半期決算シーズンが本格化するのを前に金利動向に敏感なグロース(成長)銘柄が市場全般をアンダーパフォームした。
この日は複数のFRB当局者が高インフレへの対応に関して発言。ブレイナード理事は3月に想定される量的緩和の縮小(テーパリング)終了「次第」、FRBは利上げを開始できる態勢にあるとの認識を示した。
フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁も、FRBは3月にもゼロ金利政策を解除し、インフレ抑制に向け年内は少なくとも3回の利上げを実施する可能性があるとの見方を示した。
シカゴ地区連銀のエバンス総裁ら他の当局者は一段の政策引き締めが必要になる可能性を示唆した。
コモンウェルス・フィナンシャル・ネットワークのブラッド・マクミラン最高投資責任者(CIO)は「ブレイナード氏が何かしなければならないと言えば、それが実施されることになるだろう」と述べ、FRB内で進む方向性やスピードに関する議論の余地はあまり残っていないようだとの見方を示した。
同氏は、ブレイナード氏はFRBで最もハト派的な当局者の1人だと指摘した。
ナスダック総合は前日までの3営業日で1.7%上昇していた。
ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのシニア・グローバル市場ストラテジスト、サミア・サマナ氏は、米10年債利回りが低下したにもかかわらず、ナスダック銘柄に利食い売りが出たと指摘。
「ここ数日、ナスダックは好調に回復していたため、とりわけ決算シーズンを控え金利を巡る懸念から利益確定の動きが出た可能性がある」と語った。
第4・四半期決算シーズンは14日に予定されるJPモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)の発表から本格化し、来週にはテクノロジー大手が発表を控えている。
リフィニティブのデータによると、S&P総合500種採用企業の第4・四半期利益は第1─3・四半期に記録した伸びを下回るとみられるものの、依然として22.4%増が見込まれている。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 36113.62 -176.70 -0.49 36312.49 36513.88 36044.22
前営業日終値 36290.32
ナスダック総合 14806.81 -381.58 -2.51 15245.04 15259.71 14782.24
前営業日終値 15188.39
S&P総合500種 4659.03 -67.32 -1.42 4733.56 4744.13 4650.29
前営業日終値 4726.35
ダウ輸送株20種 16004.57 +33.47 +0.21
ダウ公共株15種 958.98 +3.76 +0.39
フィラデルフィア半導体 3811.84 -89.37 -2.29
VIX指数 20.31 +2.69 +15.27
S&P一般消費財 1552.86 -32.95 -2.08
S&P素材 562.56 -4.57 -0.81
S&P工業 900.33 +1.65 +0.18
S&P主要消費財 802.78 +1.79 +0.22
S&P金融 686.03 -2.82 -0.41
S&P不動産 306.20 -1.06 -0.34
S&Pエネルギー 480.24 -2.91 -0.60
S&Pヘルスケア 1565.71 -25.97 -1.63
S&P通信サービス 260.27 -3.69 -1.40
S&P情報技術 2884.60 -78.55 -2.65
S&P公益事業 355.14 +1.60 +0.45
NYSE出来高 8.97億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 28305 - 245 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 28275 - 275 大阪比
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