- 2022/01/14 掲載
日経平均は続落、364円安 米引き締め加速などを警戒
ブレイナード理事は13日、3月に想定される量的緩和の縮小(テーパリング)が終了次第、利上げを開始できる態勢にあるとの認識を示した。これを受け米国株式市場ではグロース株売りが加速し、ナスダック総合は2%超安となった。
日経平均は米株安を嫌気し続落スタート。一時2万8000円を下回り、前営業日比599円92銭安の2万7889円21銭で安値を付けた。前場のTOPIXが2.02%安で取引を終えたことから、後場には日銀がETFを買い入れるとの思惑が浮上し、下げ幅を徐々に縮小する展開となった。
松井証券の窪田朋一郎投資メディア部長は、ハト派と思われていたブレイナード理事が一転してタカ派になったとして「市場は利上げ観測を織り込み切れていない状態」だと指摘する。円高も重しとなり、グロース株売りにとどまらない幅広い業種で売りが加速したという。
個別では、ファナック、リクルートホールディングス、ダイキン工業、テルモなどが軟調。米国市場でグロース(成長)株が売られた流れを引き継いだほか、日銀の金融政策正常化への警戒感からドルが113円台後半まで下落したことで自動車株などのバリュー株も上値が重かった。国内での新型コロナ感染再拡大が警戒される中、レジャー・旅行などのリオープン(経済再開)関連もさえなかった。
一方、前日に決算を発表したファーストリテイリングは大幅に反発し8%超高。セブン&アイ・ホールディングスも4%超高と買われた。
TOPIXは1.39%安の1977.66ポイント。東証1部の売買代金は3兆4410億3400万円だった。東証33業種では、海運業、水産・農林業、小売業を除く30業種が下落。値下がり率上位には、サービス業、不動産業、機械、電気機器、その他製品などが並んだ。
東証1部の騰落数は、値上がりが503銘柄(23%)、値下がりが1599銘柄(73%)、変わらずが83銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28124.28 -364.85 28246.99 27,889.21─28,252.96
TOPIX 1977.66 -27.92 1992.88 1,962.03─1,993.62
東証出来高(万株) 140815 東証売買代金(億円) 34410.34
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