- 2022/01/25 掲載
米FRB、バランスシート縮小に資産売却の公算=クレディ・スイス
FRBは新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)への対応で国債などの買い入れを実施し、バランスシートは約9兆ドル規模に拡大。これによりインフレが高進し、レバレッジが過剰になるなどの影響が出ている。
クレディ・スイスのアナリスト、ゾルタン・ポズサー氏は 先週に公表したリポートで、これまでの「量的引き締め(QT)」は緩慢に行われたが、今回はより積極的なペースで実施される可能性があると指摘。「前回のQTはペンキが乾くのを見るような緩慢で安定的なペースで実施された。今回は言ってみれば、パンデミックの最初の2年間に描かれたフレスコ画は時代遅れのものになったため、絵の具を壁からこそげ落とすような作業になる」との見方を示した。
FRBが前回2018年にQTに着手した際は、償還で得た資金の再投資を行わないことで、バランスシートを縮小。ポズサー氏は、今回は物価動向や利回り曲線の逆転などの状況次第で「全面的な資産売却」が実施される可能性もあるとしている。
FRBは25─26日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催。資産縮小開始の時期を巡る手がかりが示されるか注目されている。
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