- 2022/02/03 掲載
食品輸出、過去最高1.2兆円=前年比25%増、酒・牛肉好調―21年
2021年の農林水産物・食品の輸出額が1兆2380億円に上り、過去最高を更新したことが2日、明らかになった。20年の9860億円から約25%増加した。新型コロナウイルス感染症の影響が弱まった米国や中国の消費拡大が続いたため、政府が当面の目標としていた「年間輸出額1兆円」を大きく上回った。海外で人気が高い日本酒をはじめとする酒類や牛肉などが輸出増に寄与した。
政府は品目別輸出額などの詳細を4日に公表する。
政府は輸出額を25年に2兆円、30年に5兆円に引き上げる目標を掲げている。日本ではこれまで、余っている農林水産物を輸出に回す傾向が強かったが、こうした手法は「いずれ行き詰まる」(政府関係者)可能性が高い。このため、政府は海外で好まれる商品に特化して大量生産する「輸出産地」の育成に取り組んでいる。
農林水産省が既に公表した昨年1~11月の品目別輸出額によると、ホタテが577億円、日本酒が358億円だった。海外で根強い和食人気や外食需要の持ち直しなどにより、12月もこうした品目を中心に伸びた。米国で人気の高い牛肉は11月までの累計額472億円から、さらに拡大したもようだ。
【時事通信社】
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