- 2025/05/16 掲載
NY外為市場=ドル下落、軟調な経済指標受け
4月の小売売上高(季節調整済み)の伸びが減速したほか、卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)の前年比の伸びが鈍化。製造業生産指数も予想以上に落ち込んだ。
マッコーリー(ニューヨーク)のグローバル外為・金利ストラテジスト、ティエリー・ウィズマン氏は、「これは関税政策だけの問題ではなく、米消費に根本的な弱さがあるとみられる」と指摘。
「第2・四半期の成長は軟調に推移する」との見方を示し、景況感の弱さや政策を巡る不確実性に加え、米中の関税問題が完全には解決されていないことなどが背景にあるとした。
主要通貨に対するドル指数は0.11%安の100.89。
ユーロは0.02%高の1.1176ドルとなった。
ドル/円は0.73%安の145.68円。
ポンドは0.23%高の1.329ドルとなった。英国立統計局(ONS)が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.7%増加し、ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.6%増を上回った。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はこの日、現在の金融政策アプローチにおいて雇用とインフレを巡る重要要素を再検討する必要があるとの認識を示した。金融政策や経済見通しには焦点を当てなかった。
LSEGのデータによると、市場は9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBが少なくとも25ベーシスポイント(bp)の初回利下げを実施する確率は75.4%との見方を織り込む。これまでは、7月利下げの見方が強かったが、貿易摩擦緩和の兆しを受けて利下げ期待は後退している。
ドル/円 NY午後3時 145.67/145
.71
始値 145.96
高値 146.24
安値 145.42
ユーロ/ドル NY午後3時 1.1176/1.1
178
始値 1.1200
高値 1.1223
安値 1.1171
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