• 2022/02/09 掲載

西側の対ロシア制裁、格付けと借り入れコストに影響=格付会社

ロイター

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[モスクワ/ロンドン 8日 ロイター] - ロシアと西側諸国との間の緊張が高まる中、ロシアに対し新たに導入される可能性のある厳しい制裁措置について、格付け会社はロシアのソブリン格付けに影響が出るほか、借り入れコストが上昇するとの見方を示している。

格付け会社フィッチ・レーティングスは8日、ソブリン格付けと銀行部門に影響が及ぶとの見方を示し、「新たな制裁措置は格付けに対するマイナスの動きににつながるほど厳しくないと予想しているが、こうしたシナリオのリスクはここ数週間で高まっている」とした。

ソブリン格付けに大きな影響が及ぶ制裁措置として、金融システム上重要な銀行と企業に対するドル建て取引の禁止と国際決済システムへのアクセス遮断、輸出の阻害につながるエネルギー市場に対する広範な措置などが挙げられるとし、「制裁措置で大手国有銀行の外貨決済能力が損なわれれば、銀行部門の信用力に大きな影響が及ぶ」とした。

格付け会社S&Pグローバルは、現在検討されている制裁措置は2014年のクリミア併合を受けて導入された措置より厳しいものになると予想。「流通市場で非居住者によるロシア国債保有が禁止されれば、政府の資金調達コストが上昇する」とした。ただ、国債の発行水準が低いことなどを踏まえると、財政とマクロ経済上の安定性に対する影響はそれほど拡大しないとの見方を示した。

フィッチのロシアに対するソブリン格付けは「BBB」。格付け見通しは「安定的」。S&Pグローバルの格付けもほぼ同水準。

ウクライナについてフィッチは先週、ロシアとの緊張の高まりが長期化する恐れがあるとして、格付け見通しを「ポジティブ」から「安定的」に変更した。

S&Pグローバルはこの日、ロシアとの緊張の高まりでウクライナの格付けに影響が及ぶと予想。ウクライナ経済は「現在見られている地政学上の紛争が著しくエスカレートすれば大きな衝撃を受ける」とし、財政圧迫や金融不安定などが引き起こされる「極端な」事態になれば、ソブリン格付けに圧力がかかるとした。

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