- 2022/02/09 掲載
トヨタ、通期売上高を下方修正、円安で利益予想は据え置き
[東京 9日 ロイター] - トヨタ自動車は9日、売上高に相当する2022年3月期の連結営業収益(国際会計基準)見通しを従来の30兆円から前年比8.4%増の29兆5000億円に下方修正した。半導体不足などの影響で、従来計画より連結販売台数の減少を見込む。為替が円安に振れたことから利益見通しは据え置いた。21年4─12月9カ月間の純利益は過去最高となった。
通期の連結販売台数は前回予想の855万台から825万台に下方修正した。グループの世界販売計画(小売り)は1029万台のまま変更しなかった。北米の販売計画は258万台から247万台に、日本は209万台から198万台に、アジアは148万台から147万台に、欧州は99万台から98万台に引き下げた。
生産計画は従来の900万台から850万台に修正したが、約10万台を保守的に見積もって反映したとしている。
為替の前提レートは1ドル=110円から111円に、1ユーロ128円から129円にそれぞれ1円ずつ円安方向に見直した。
通期の営業利益は同27.4%増の2兆8000億円、純利益は同10.9%増の2兆4900億円のまま据え置いた。営業利益の見通しは、アナリスト27人による市場予想(IBESのコンセンサスによる予想)3兆0420億円を下回った。
合わせて発表した21年4─12月期の連結営業収益は前年同期比19.2%増の23兆2670億円、営業利益は同67.9%増の2兆5318億円、純利益は同57.8%増の2兆3162億円だった。
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