- 2022/02/14 掲載
日銀、国債無制限買い入れ=長期金利上昇を抑制
日銀は14日、長期金利の上昇を抑えるため、特定の利回りで国債を無制限に買い入れる「指し値オペ」を実施した。長期金利の指標となる新発10年物国債を0.25%で購入すると通告した。世界的なインフレ圧力の高まりを受けた海外の金利上昇が国内市場に波及するのを抑え込む。
日銀が指し値オペを実施するのは2018年7月30日以来、約3年半ぶり。日銀は現在の大規模金融緩和の一環として、長期金利を「0%程度」に誘導し、上下0.25%までの変動を許容している。
10日の東京債券市場では、長期金利が一時0.23%まで上昇(債券価格は下落)。現行政策で許容する利回りの上限に接近したため、日銀は14日に指し値オペを実施することを予告していた。
ただ、14日午前はウクライナ情勢の緊迫化を受けて信用度の高い国債が買われ、長期金利は低下。日銀が指定した0.25%に達していない。
【時事通信社】 〔写真説明〕日本銀行本店=東京都中央区
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