• 2022/03/01 掲載

東北大・早大・九大、筋トレと疾病・死亡との関連を検討した追跡研究結果を発表

東北大、早大、九大

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【発表のポイント】

●これまで公表された筋力トレーニング(筋トレ)(注1)と疾病・死亡との関連を検討した追跡研究を網羅的に収集し、それらの結果を統合解析した。

●筋トレを実施していると、総死亡・心血管疾患・がん・糖尿病のリスクは10~17%低い値を示し、総死亡・心血管疾患・がんについては週30~60分の範囲で最もリスクが低く、糖尿病は実施時間が長ければ長いほどリスクが低かった。

●一方、筋トレの実施時間が週130~140分を超えると、総死亡・心血管疾患・がんに対する好影響は認められなくなり、むしろリスクは高い値を示した。

●本結果は筋トレの長期的な健康効果を示す一方、やりすぎるとかえって健康効果が得られなくなってしまう可能性を示唆する重要な知見である。

【研究概要】

 コロナ禍において自宅で簡単にできる運動として筋トレが注目されていますが、心疾患やがんなどの疾病の予防や死亡リスクの減少に関わっているのかが気になります。

 東北大学大学院医学系研究科の運動学分野門間陽樹講師、早稲田大学の川上諒子講師・澤田亨教授および九州大学の本田貴紀助教の研究グループは、これまで公表されている研究結果を網羅的に収集して分析した結果、筋トレを実施すると、総死亡・心血管疾患・がん・糖尿病のリスクは10~17%低い値を示し、総死亡・心血管疾患・がんについては週30~60分の範囲で最もリスクが低く、糖尿病は実施時間が長ければ長いほどリスクが低くなることが明らかとなりました。さらに、筋トレの実施時間が週130~140分を超えると、総死亡・心血管疾患・がんに対する筋トレの好影響は認められなくなり、リスクは高い値を示しました。本結果は筋トレの長期的な健康効果を示す一方、やりすぎるとかえって健康効果が得られなくなってしまう可能性を示唆する重要な知見です。

 本成果は、スポーツ科学・医学分野で最も権威のあるBritish Journal of Sports Medicine誌(電子版)に掲載予定です。

 なお、本研究は、厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)JPMH20FA1006の支援を受けて行われました。

注1.筋力トレーニング(筋トレ):レジスタンストレーニング(レジスタンス運動)、ウェイトトレーニング、自重トレーニングなど、筋肉に繰り返し負荷がかかり、筋力の向上が期待される活動すべてが含まれます。

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