- 2022/03/12 掲載
米国株式市場=続落、グロース株が安い ウクライナ情勢巡り不透明感
ロシアのプーチン大統領が11日、ウクライナの協議で一定の進展があったと発言したことを受け、株価は上昇して寄り付いた。しかし、上げを維持できず、値を消す展開となった。
週足ではS&P総合500種が2.9%安と、2週連続で下落。ダウ工業株30種は5週連続の下げとなった。
ミラー・タバックのチーフマーケットストラテジスト、マット・マリー氏は「相場は週半ばに盛り返したものの、かなりの不透明感が存在する」とし、短期筋は取引を手じまいたいと考えているという見方を示した。
11日はS&Pの主要11セクター全てが下落。通信サービスは1.9%安、情報技術は1.8%安。
大型グロース株の下げが目立ち、アップルは2.4%安、テスラは5.1%安。
メタ・プラットフォームズも3.9%下落した。「フェイスブック」と「インスタグラム」について、ウクライナ侵攻に関連し、一部の国のユーザーによるロシア人やロシア兵への暴力を呼び掛ける投稿を容認する方針を示したことを受け、ロシアはメタに対し刑事訴訟を起こした。
米10年債利回りが2%近辺で推移したことも、グロース株への圧迫材料となった。
ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、ウクライナがロシアとの戦争で「戦略的な転換点」を迎えたと表明。ロシアが徴集兵や予備兵、シリアの傭兵を使って侵攻軍をてこ入れしていると述べた。
チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は、ウクライナ情勢を巡り「何が起こるか想定できず、週末に向けてリスクを取る理由はないだろう」と述べた。
朝方発表された3月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)は、2011年9月以来の低水準となった。ロシアとウクライナの紛争による影響でガソリン価格が過去最高値を付けたことが重しとなり、予想以上の落ち込みとなった。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.83対1の比率で上回った。ナスダックでも2.54対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は130億株。直近20営業日の平均は136億株だった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 32944.19 -229.88 -0.69 33279.7 33515. 32911.
2 61 89
前営業日終値 33174.07
ナスダック総合 12843.81 -286.15 -2.18 13229.7 13239. 12830.
7 35 37
前営業日終値 13129.96
S&P総合500種 4204.31 -55.21 -1.30 4279.50 4291.0 4200.4
1 9
前営業日終値 4259.52
ダウ輸送株20種 15232.97 -89.08 -0.58
ダウ公共株15種 978.68 -2.86 -0.29
フィラデルフィア半導体 3144.15 -66.92 -2.08
VIX指数 30.75 +0.52 +1.72
S&P一般消費財 1315.58 -24.01 -1.79
S&P素材 512.53 -3.82 -0.74
S&P工業 826.00 -6.65 -0.80
S&P主要消費財 744.60 -8.67 -1.15
S&P金融 603.92 -4.36 -0.72
S&P不動産 286.69 -2.69 -0.93
S&Pエネルギー 580.55 -4.98 -0.85
S&Pヘルスケア 1499.91 -11.95 -0.79
S&P通信サービス 219.59 -4.21 -1.88
S&P情報技術 2524.09 -46.29 -1.80
S&P公益事業 355.70 -1.33 -0.37
NYSE出来高 10.93億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 24970 - 120 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 24905 - 185 大阪比
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