- 2022/03/22 掲載
バフェット氏のバークシャー、保険会社アリゲニーを116億ドルで買収
バークシャーはアリゲニー1株を現金848.02ドルと交換する方針。これは18日終値に25%のプレミアムを乗せた水準だ。買収手続きは今後規制当局とアリゲニー株主の承認を経て、第4・四半期中に完了する見通し。
ニューヨークに本社を置くアリゲニーは1929年に鉄道事業家が創設し、その後保険・投資運用会社に衣替え。現在は再保険会社のトランスアトランティック・ホールディングスを抱える。バークシャーはこのアリゲニーを取得することで、既に自動車保険のゲイコや再保険のゼネラル・リーなどを傘下に置く保険部門をさらに拡充する。
バークシャーとしては過去5番目の規模の買収で、アリゲニーのブランドン最高経営責任者(CEO)は2001年から08年までゼネラル・リーのトップを務めたという縁がある。
バフェット氏は声明で「アリゲニーにとってバークシャーは完璧な永遠の居場所になるだろう」と述べた。
同氏は2月26日の株主向け書簡で「買収よりも内部の(成長)機会がずっと大きなリターンを提供してくれている」と指摘し、株式市場には「われわれの心を躍らせる」案件が乏しいと嘆き、300億ドルの手元資金を温存すると表明したばかりだった。
CFRAリサーチのアナリストは「バークシャーはディール実行を迫られ続けており、今回は最も抵抗が少ない道だったかもしれない。もちろんアリゲニーの取得はプラスになる。事業モデルと企業文化の観点で、この組み合わせはかなり相性が良い」と分析した。
PR
PR
PR