- 2022/03/22 掲載
日経平均は続伸、好地合い継続 節目回復で買い戻しも
日経平均は、3月1日以来となる2万7000円を寄付きから回復した。引き続きウクライナ情勢や原油価格の急騰、米金融引き締めなどへの警戒感はくするぶるが「市場には耐性が備わりつつあるのではないか」(国内証券)との見方が聞かれた。心理的節目をしっかり上回ったことで「売り方の買い戻しが加わった」(別の国内証券)との声もあった。
為替のドル/円が円安基調を続け、約6年ぶりに120円台に上昇。自動車や機械といった輸出関連株がしっかりだったほか、米金利上昇が銀行や保険を、原油高が鉱業や石油・石炭製品を、それぞれ支援した。
割安感のある銘柄が幅広く物色された上、期末を控えて株を買い増す動きも継続し、主力銘柄を中心に堅調に推移した。市場では「2万7000円をしっかり回復し、戻り継続の気配を強めている」(岩井コスモ証券の林卓郎投資情報センター長)との見方が出ていた。
しかし後場には伸び悩み、上げ幅を削った。日経平均は前営業日までの5営業日の上昇幅が1600円超と大きかったこともあり、利益確定や戻り待ちの売りが上値を抑えた。
TOPIXは1.28%高の1933.74ポイントで取引を終了。東証1部の売買代金は3兆4261億7800万円だった。東証33業種では、値上がりは鉱業や保険業、卸売業など28業種で、値下がりは海運業や空運業、食料品など5業種だった。
個別では、東京エレクトロンなどの半導体関連株が概ねしっかりだったほか、三菱商事や三菱UFJフィナンシャル・グループやINPEXが昨年来高値を更新。トヨタ自動車やソニーグループといった主力銘柄も概ね堅調だった。
半面、日本郵船やANAホールディングス、エイチ・アイ・エスはさえなかった。
東証1部の騰落数は、値上がりが1144銘柄(52%)、値下がりは954銘柄(43%)、変わらずは83銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 27224.11 +396.68 27091.32 27,076.33─27,284.47
TOPIX 1933.74 +24.47 1922.93 1,922.64─1,936.95
東証出来高(万株) 153323 東証売買代金(億円) 34261.78
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