- 2022/03/23 掲載
日経平均は大幅続伸、2カ月ぶり2万8000円回復 節目上抜け弾み
日経平均は、ハイテク比率の高い米ナスダック総合大幅高の好地合いを引き継ぐ形で上伸してスタートし、その後も次第に上値を切り上げた。
為替の円安のほか、来週の29日に年度内受け渡し最終日を控え、配当権利取りの動きが活発化して株高を支援。チャート上の大きな節目とされた2月10日の戻り高値2万7880円70銭を上回ったことで上昇に弾みがついた。「年初からの下落トレンドが転換した」(国内証券)との見方が出ている。
半導体関連や電子部品などのハイテク株のほか、自動車や機械といった輸出関連がしっかり。幅広く物色された。ソフトバンクグループなどこれまで下降トレンドが意識された銘柄群がリバウンド色を強め、基調の転換を印象づけた。
日経平均は後場も一段高で始まり、一時832円09銭高の2万8056円20銭に上昇する場面があった。市場では「米連邦公開市場委員会(FOMC)の通過後は、アク抜け感からグローバル投資家のアクションが変わってきた。一方、戻りのピッチは少し早い。目先は戻り待ちの売りが重しになりやすい」(SMBC日興証券の太田千尋投資情報部部長)との見方が出ていた。
TOPIXは2.33%高の1978.70ポイントで取引を終了。東証1部の売買代金は3兆4288億3200万円だった。東証33業種では32業種が値上がりした。値上がり率上位には精密機器や電気機器、輸送用機器などがならんだ。値下がりは海運業の1業種だった。
東京エレクトロンなど半導体関連のほか、トヨタ自動車やソニーグループといった主力銘柄がしっかりだった。NTTが連日の年初来高値更新。三菱UFJフィナンシャル・グループなど銀行株も買われた。日本郵船などの海運株は軟調だった。
東証1部の騰落数は、値上がりが1940銘柄(88%)、値下がりは206銘柄(9%)、変わらずは35銘柄(1%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28040.16 +816.05 27606.79 27,604.37─28,056.20
TOPIX 1978.70 +44.96 1956.38 1,955.83─1,980.91
東証出来高(万株) 141473 東証売買代金(億円) 34288.32
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