- 2022/03/23 掲載
午前の日経平均は7日続伸、年初からの下降トレンドにピリオド
22日の米国株式市場は反発して終了。ハイテク株に買い戻しが入り、ナスダック総合が約2%高と上げを主導した。米国債利回りの上昇を受けて金融株が買われ、S&P銀行株指数も2.5%高と大きく上昇した。
これを受けて、日本株も好地合いを引き継ぐ形で上伸している。ウクライナ情勢や原油を始め資源価格の上昇など不透明要因は残るものの、テクニカル面が好転したことで上値追いに弾みが加わった格好。ソフトバンクグループなどこれまで下降トレンドを鮮明にしていた銘柄群がリバウンド態勢を鮮明にしており、基調が転換したとの印象を強めた。
来週の29日に年度内受け渡し最終日を控え、配当権利取りの動きが活発化していることも株高の背景にある。市場では「配当狙いの買いが株価上昇に弾みを加えたことで、踏み上げ相場を誘発している」(雨宮総研・代表の雨宮京子氏)との声が聞かれた。
TOPIXは2.08%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆7207億8600万円だった。東証33業種では、円安進行を背景に、電気機器、精密機器、輸送用機器など輸出関連セクターの上昇が目立っている。
個別では、東京エレクトロンなど半導体関連株が物色されたほか、トヨタ自動車、ソニーグループなど主力銘柄がしっかり。NTTが連日の年初来高値更新。三菱UFJフィナンシャル・グループなどの銀行株も高い。半面、日本郵船など海運株が軟調に推移した。
東証1部の騰落数は、値上がりが1908銘柄、値下がりが210銘柄、変わらずが60銘柄だった。
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