- 2022/03/23 掲載
午後3時のドルは121円前半で底堅い、米金利の上昇や株高が下支え
朝方には仕掛け的なドル買い/円売りが出たとみられ、121.41円まで上昇。ただ、「次のターゲットである121.49円や121.70円が意識された」(アナリスト)ことから、ドルの利益確定売りに押され、120.80円まで下落する場面もあった。
時間外取引の米10年債利回りは2.4%近辺で推移するなど上昇基調が継続し、ドル円のサポート要因となっている。また、「米経済に対する強気な見方から、債券から株に資金が流入している」(SBI証券のチーフ債券ストラテジスト、道家映二氏)ことから、株式市場が堅調に推移。リスクオンの流れが強まり、クロス円を中心に円の弱さが目立った。
三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社のエコノミスト、登地孝行氏は、短期的には日米の金利差や貿易赤字の観点から円安が進みやすいものの、「年後半にかけては円安トレンドが続かないのではないか」と指摘する。
登地氏は「(実勢相場は)購買力平価から円安方向に乖離しており今後調整が入る可能性がある。7月以降は米国のインフレ圧力が落ち着き、金融引き締めペースが落ちるとみられ、ドル円の潮目が変わるのではないか」との見方を示した。
ポンド/円は160.79/83円と、2016年5月以来の高水準で推移している。夕方に発表される2月英消費者物価指数(CPI)に注目が集まっている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 121.02/04 1.1035/39 133.57/61
午前9時現在 121.33/35 1.1028/32 133.81/85
NY午後5時 120.80/83 1.1027/31 133.23/27
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