- 2022/03/24 掲載
ECB、緩和スタンス維持可能=イタリア中銀総裁
[ミラノ 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビスコ・イタリア中銀総裁は23日、ユーロ圏各国政府が賃金引き上げ回避に向けた家計支援など、物価上昇への対策を取れば、ECBは緩和的な政策スタンスを維持できるとの考えを示した。
ビスコ総裁はブルームバーグのイタリア資本市場会議で、欧州では物価に対する二次的な影響の兆候はなく、米国とは状況が大きく異なると指摘。「欧州では供給に対する衝撃は見られているが、需要に対する衝撃はない」とし、「インフレ期待は2%近辺で十分に抑制されている」と述べた。
また、金利上昇は市場とECBとのミスマッチを反映しているとの見方を否定。企業の借入コストの上昇はウクライナ紛争を巡る不確実性に起因しているとし、紛争による企業、特に銀行への直接、間接的な影響を推し量ろうとする動きが市場で出ていると語った。
その上で、予算と金融政策を調整することで、ECBは超緩和的な金融政策を緩やかに正常化していくことができるとの考えを示した。
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