- 2022/03/26 掲載
中国シノペック、ロシア投資協議打ち切り 西側制裁影響=関係筋
関係筋によると、シノペックはロシアの新規ガス・化学工場に最大5億ドルを投資する協議を中断。シノペックはロシアの石油化学大手シブールと提携する予定だったが、シブールの少数株主で取締役であるゲンナジー・ティムチェンコ氏が西側諸国の制裁措置の対象に指定されたことを受け、協議を中断したという。
中国国有3大エネルギー大手のシノペック、中国石油天然気(ペトロチャイナ)、中国海洋石油集団(CNOOC)は、ロシアによるウクライナ侵攻を受け西側諸国が導入した制裁措置の影響の検証。
こうした中、中国外務省は今月に入り3社の幹部を呼び、ロシアのパートナーとの事業関係や現地事業を見直すよう要請。ロシアの資産を購入するような軽率な行動をとらないよう促したという。
国有石油会社の幹部は「今回の危機の中で、企業は中国政府の外交政策に厳格に従う」とし、「新規投資に関して企業側がイニシアティブを取る余地は完全になくなっている」としている。
この件に関して、シノペックなどからコメントは得られていない。
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