- 2022/03/27 掲載
中国、1─2月の工業部門利益5.0%増に加速 見通しは不透明
1─2月は、原油や石炭といったコモディティー(商品)価格の上昇を背景にエネルギー・原材料セクターが利益の伸びをけん引した。
ただ下流部門などで原材料コスト高が重しとなり、昨年11月以降、利益の伸びは1桁台に落ち込んでいる。
1─2月の工業部門利益の伸び加速は、鉱工業生産や小売売上高、固定資産投資の改善と一致し、最近の政策措置による効果が表れ始めていることを示した。
それでも、このところの新型コロナウイルス感染拡大により、地域経済が圧迫され、個人消費が一段と冷え込む恐れがある。
ウクライナでの戦争など世界情勢の混乱も、サプライチェーン(供給網)を巡る不透明感を高めているほか、コモディティーやエネルギー価格の一段の高騰につながって中国企業の利益を押し下げる可能性がある。
工業部門企業利益統計は、主要事業の年間売上高が2000万元を超える大企業が対象。
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