- 2022/03/29 掲載
英中銀、コモディティー価格の大きな変動を注視=総裁
ブリュッセルのシンクタンク、ブリューゲルのイベントで「多くのコモディティー市場で流動性が悪化し、証拠金が上昇しており、これらの市場のボラティリティーとリスクが大幅に高まっていることを反映している」と指摘。「特にこのような市場の耐性を当然視することはできない。これに関して協力して取り組む必要がある」とし、金融安定理事会(FSB)が対応していると語った。
また、コモディティー市場の機能に深刻な問題が生じたことはないが、金融システムへのストレスという点では、コモディティー市場が最も脆弱な分野だとした。
このほか、企業や消費者に対する調査から景気減速の兆しがうかがえると言及。「現時点で他の条件が同じであっても需要への圧力が国内で発生するインフレを押し下げるだろう」とした。
5月に予定されている次回会合での利上げの可能性に関する質問に対しては、ロシアのウクライナ侵攻によりエネルギー価格が上昇し、状況は非常に不安定だと応じた上で、インフレに関するリスクは双方向であり、英中銀の予測よりもインフレが加速することも減速することも起こり得るとした。
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