- 2022/04/01 掲載
午後3時のドルは122円前半でじり安、利益確定売りが優勢
仲値にかけては国内輸入企業によるドル買いフローが入ったほか、その後も新年度に入ったことから機関投資家や海外勢による円売りもみられ、ドルは一時122.73円まで上昇した。
ステート・ストリート銀行の東京支店共同支店長、若林徳広氏は生保の外債投資などに伴う円売りフローが4月半ばころまでは出やすいとし、「目先のドルは122円台で地固めをした後、上方向にいきやすいのではないか」との見方を示す。
時間外取引の米長期金利が一時2.4%近辺まで上昇したほか、今晩発表される米雇用統計や米ISM製造業景況指数が強い結果となるとの期待感も、ドルのサポート要因となった。
3月の米雇用統計で平均時給の伸びが加速した場合はインフレ圧力が強まるとみられ、米金利が上昇し、ドル買いが進む可能性がある。
ただ、「123円を超えてくるとオーバーシュート感からもみあいとなりやすい」とあおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏は指摘。その上で、「政府からの円安けん制発言が続いているほか、足元では原油先物価格も下落しており、ドルは上値を試しづらい環境だ」との見方を示した。
ユーロ/ドルは1.1066/70ドルと終日方向感に乏しい動きとなった。ユーロ/円は135.44/48円としっかり。「ユーロは買い材料に乏しいものの、ドル/円の上昇につれ高となった」(アナリスト)との声が聞かれた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 122.38/40 1.1066/70 135.44/48
午前9時現在 121.73/75 1.1071/75 134.80/84
NY午後5時 121.66/69 1.1065/69 134.68/72
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