- 2022/04/01 掲載
3月のユーロ圏消費者物価、7.5%上昇=ウクライナ侵攻で過去最高
【ロンドン時事】欧州連合(EU)統計局が1日発表した3月のユーロ圏の消費者物価指数(速報値)は、前年同月比7.5%の上昇となった。ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー価格の高騰などが響き、過去最高の伸びを記録した。
欧州中央銀行(ECB)は景気下支えのためにマイナス金利を導入し、国債などを購入する量的緩和策を実施してきた。しかし、歴史的な高水準に達したインフレの抑制に向け、利上げ圧力が強まるのは必至だ。
3月のユーロ圏の物価上昇率は2月の5.9%から大幅に加速し、市場予想の6.6%も上回った。項目別では、エネルギーが44.7%と、2月の32.0%からさらに高進。食料品・アルコール・たばこの伸びは4.2%から5.0%に拡大した。
国別のインフレ率はドイツが7.6%、フランスが5.1%、イタリアが7.0%、スペインが9.8%。オランダは11.9%と2桁の急激な伸びとなった。
【時事通信社】
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