- 2022/04/02 掲載
FRB、今年7回の25bpの利上げ必要=シカゴ連銀総裁
ただ、エバンズ総裁はこうした見方が変わる可能性もあると指摘。プレーリー・ステート・カレッジ財団向けの講演原稿で「現在直面している多くの不確実性を踏まえると、事態の展開次第で見解を変えざるを得なくなる可能性があることは十分に承知している」と述べた。
エバンズ総裁のこの日の講演内容は、3月24日にデトロイト地域商工会議所で行った講演とほぼ同一。同講演では、インフレ高進がインフレ期待に組み込まれ、それを取り除くのがさらに難しくなる前に、FRBは今年から来年にかけて利上げを行う必要があるとし、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ決定は年内に見込まれる複数回の利上げの「始まり」だと述べていた。
FRBは3月のFOMCでフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を今年7回、来年3回引き上げるとの見通しを表明。ただ同FOMC以降、労働市場が一段と引き締まり、インフレがさらに上昇していることが経済指標で示されており、政策担当者から積極的な対応を示唆する発言が相次いでいる。
エバンズ総裁はこの日の講演で、今後、より多くの情報が入手される中「必要に応じて政策を調整していく用意がある」と述べた。
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