- 2022/04/02 掲載
ガスプロム、独から撤退 ガス代金決済巡る応酬で
[ロンドン 1日 ロイター] - ロシア国営の天然ガス大手ガスプロムは1日、ドイツ事業から撤退すると発表した。独は、ロシアがガス代金の決済をルーブル建てに切り替えるよう求めたことに反発している。
同社はガスプロム・ゲルマニアGMBHへの出資分を始め、全事業を打ち切ったという。詳細は明らかにしていない。
独はエネルギー需要の40%をロシアからのガス供給に依存している。ガスプロムの撤退が及ぼす影響は現時点では明らかでない。
独紙ハンデルスブラットは31日、 独経済省がガスプロムと石油大手ロスネフチのドイツ子会社の国有化を検討していると報じた。
これに対しロシアのペスコフ大統領報道官は、そうした措置は深刻な国際法違反にあたると指摘した。
一方、ガスプロム・ゲルマニアGMBH傘下のガスプロム・マーケティング・アンド・トレーディング(GM&T)は1日、事業運営上の独立性を維持していると発表。「現時点では新たな出資構造についてコメントする立場にない」とした。
同社はガス卸売市場において他の市場参加者と同様の手法で調達を行っており、2021年第1・四半期以降、ロシアから長期契約に基づくガスの供給を受けてはいないという。
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